共同研究代表世話人:石原啓美(コニカ株式会社)
大腸菌WP3101P〜WP3106P株を用いた突然変異誘発スペクトルの解析に関する共同研究 12機関 大腸菌WP2uvrA/pKM101株を用いたTrp+復帰変異試験で陽性を示す変異原 についてその突然変異スペクトル(6種類の塩基対置換型の誘発特異性)を解 析する。 Phase1:「菌株の普及と試験操作に慣れる」 WP3101-WP3106株およびWP3101P-WP3106P株を用い、代謝活性 化を必要とするもの必要としないもの計6物質について、実験を行った。 その結果、復帰変異コロニー数は各機関ごとに異なっており、 その数に4倍ほどの差が認められたが、誘発スペクトルのパターン には大きな差は認められないことから、これらの菌株は塩基対置換 型変異の誘発特異性を解析できる菌株として有用であることがわかった。 →日本変異原学会第28回大会にて報告 Phase2:「前培養培地の検討」 Phase1では前培養に最少グルコース培地(MGT培地)を用いてき たが、培養時間が長い、液体培地の作成が煩雑等の理由から、 通常のエイムス試験で使用しているニュートリエントブロス培地 (NB培地)での前培養が可能か18種類の変異原を用いて検討を行った。 その結果、MGT培地≧NB培地という結果となった。中にはNB培地 で培養した菌では陽性を示さない結果もあり、今回の条件では前培 養にNB培地を用いることはできないことがわかった。 →日本変異原学会第29回大会にて報告 Phase3:Phase2でNB培地での感度が悪いことがわかったため、これはLac+復帰変異 特有の現象でTrp+復帰変異についても同様なことが生じていないのか調べた。 すなはち、通常のエイムス試験で用いるWP2 uvrAおよびWP2 uvrA/pKM101株について Phase2と同様の試験を行った。 その結果、前培養培地の違いによる大きな影響は見られず、NB培地で培養した 菌液を用いたほうが良好な結果を示す傾向にあった。従って、Trp+復帰変異には 通常採用されている前培養方法で問題ないことがわかった。 →第8回ICEMにて報告 これまでの結果が、日本環境変異原研究誌<EMR Vol.25 No.1>に掲載されています。 この投稿を持って、共同研究を一旦終了。 |